セヤナー総合Wiki - セヤナー分裂抑制剤と抑制剤がもたらす未来

昨今では、セヤナーブームがもたらした問題に世間は悩まされている。
彼女たちは、人間に安らぎと楽しさをもたらしてくれる半面、
捨てセヤナー、野良セヤナー、繁殖等、大きな問題が発生したのだ。

増えすぎたセヤナーは飼い主に捨てられるケースが多く、
その大半は外の世界に放り出されるか、保健所か業者に殺処分を依頼され駆除されてしまっている。
またその捨てセヤナーが自分の子孫を残すため、人間の出すゴミを漁ったり、家に侵入しエサを求める。
大量に繁殖して、騒音問題を起こす等、被害が相次いでいた。

この問題はセヤナー達にとっても不幸をもたらすものであったのだ。

そんな彼女達を駆除するために、即効性の毒があるセヤコロリや野良セヤナー駆除用罠が開発されていった。
その結果、必死で生きる為に行動する彼女達は、大量に駆除されてしまった。


セヤナーブームがもたらした不の遺産に
ブームを起こした人間自身も、何の罪もないセヤナー達にも、両方に悪影響を与えてきたのだ。


そんな中、セヤナーを保護を目的とする団体。
セヤナー保護団がこの問題に終止符を打つ発明をした。

その名前は「セヤナー分裂抑制剤」だ。


セヤナーの生殖を抑制するための薬、セヤナー保護団が研究に研究を重ねて開発された。
効果は文字通り、子セヤナーが生まれないように抑制する薬だ。
ただし摂取させればすぐに効果がでるわけではなく、完全に抑制するためには継続した摂取が必要になる。
途中で止めれば、セヤナー自身に影響に悪影響を及ぼさないものの、抑制の効果はなくなる為止まってたぶんの繁殖が一気に行われるだろう。
また副作用がまったくないわけではなく、摂取したセヤナーの寿命が短くなってしまうという致命的な弱点が存在する。
もちろんこの弱点をなくそうと団体は研究したが、繁殖と寿命に大きな関係があり、
抑制力を維持したまま寿命を保つのは現段階では不可能と判断し、そのまま市販されることになった。


結果、この薬の開発のおかげで、昨今世間を騒がせていた山積みのセヤナー問題が一気に解決へと進みだしたのだ

セヤナーの中には自分一匹で分裂して子セヤナーを増やす個体も存在する。
飼いセヤナーにこの薬を摂取させれば、望まぬ繁殖を防ぎ、面倒がみれなくなるといった事態を大幅に減らすことができた。
寿命が短くなるという弱点も、一代で飼育を終えることができる。というメリットが大きすぎて、あまり大きなデメリットとして注目はされなかった。
これにより、生まれた子セヤナーが親セヤナーごと捨てられることも、飼い主の負担になることもかなり少なくなった。。

もちろんセヤナーを増やしたい人や長く一緒にいたい人は、この薬をセヤナー摂取させずに、
従来の方法で飼育していけば大丈夫だ。

次に野良セヤナーの繁殖だ。
今までも保護団は野良セヤナーや捨てセヤナーの保護を行っていたが、保護した野良セヤナーの繁殖に保護団は頭を悩ませていた。
保護団は野良セヤナーを飼育するための施設を保有しているが、繁殖を繰り返されては子セヤナーでいっぱいになってしまう。
増えた子セヤナーをどうするかという問題もあり、どうしても積極的に保護に動くことができなかったのだ。
しかし、この抑制剤の開発のおかげで、保護したあとの世話をどうするか、という問題が解決でき。
野良セヤナー保護活動を一気に活発化することができたのだ

また、この作戦には野良セヤナー側にもメリットがある。
本来であれば、過酷な環境で暮らして行かなければならないところを、子を成すことができなくなるのと寿命が短くなるのを条件に
施設で楽園のような暮らしを手にする事ができるからだ。
セヤナーは自身の意思表示ができる。故にセヤナー自身に選んでもらう事ができるため、倫理的にも問題はない。

研究によると、野良として生きられる平均寿命と
施設で生きられる平均寿命を比べると、施設で生きたほうが平均寿命は圧倒的に長い。
野良セヤナーは天寿を全うできるケース自体がとても少なく、ほとんどのセヤナーが成体になる前に事故や捕食、飢餓や虐待で命を落とす。
例え成体になれたとしても、天寿を全うできたセヤナーは数パーセントしかいないだろう。
結果的に言えば、本来の寿命が縮んでも、外的の危険にさらされないおかげで最終的に寿命が延びるのだ。

ちなみにこの野良セヤナー施設。監獄のような場所とかではなく、本当に広く、自由で、エサもたくさんの種類が提供される。
遊び道具もいっぱいあり、セヤナー達に飽きさせないように、様々なセヤナー用のイベントをスタッフが行っている。
室温湿度の調節もされており、もし病気になった個体がいれば、専門ドクターがすぐに治療をおこなう。
それに加え、抑制剤を摂取するための機材が追加された。。
今までは、ICチップ型の髪飾りをセヤナーの髪飾りに括り付け管理することにより、個体識別を行うだけであったが。
そのICチップを抑制剤摂取の管理用途にも運用することになった。
勿論ズルして摂取を逃れられないように、ノウハウはかまぼこセヤナー村から共有を生かし、保護団独自の方法で運用している。

施設には、広場、寝所、訓練所、VIPルーム、食事場と5か所に別れており、それぞれの場所を隔てる通路にはゲートが置かれている。
ノウハウ共有によりこのエサを食べる場所に抑制剤摂取用の機械が加えられ、
エサを食べるためには必ず抑制剤を摂取しなければ食にありつけないような仕組みになっている。
また、エサを食べる場所だけは開放時間が決めるようにし、定められた時間内に食事を行う必要があるようにした。
従来であれば、時間はルーズであり、

もし仮にセヤナー側が反乱を起こし勝手に繁殖を行ったとしても、抑制剤の摂取履歴がICチップですべてわかる。
ついでに繁殖して生まれた子セヤナーにはICチップはついていないためすぐに特定は容易。この場合も子セヤナー共々違反個体として扱う

違反個体になってしまったセヤナーは、隔離飼育場で飼育することが定めることにした。
広場は改造し、隔離飼育場につながるエレベータが作成した、デザインもわざと禍々しいものにしてある。
これを大量の仲間が見ているまえで、違反個体をエレベータに載せ、隔離飼育場に運ぶ。
この隔離飼育場は隔離ってだけで別に飼育自体はちゃんと行うが、普通に飼育されているセヤナーから見れば「楽園からの追放」と見て取れる。
これで勝手な行動を起こされないように抑止することができるのだ。


また、保護団は普通に飼育するだけでなく、より人間と共存しやすく飼いやすい飼いセヤナーや、
いろんな観光施設や地域文化に貢献できるセヤナーを育成、繁殖するプロジェクトを実行している。
これは、施設の野良セヤナーにテストを受けさせ、ある一定の知能、賢さを持つセヤナーを選抜し
教育、育成、繁殖を行う内容だ。

さらに、セヤナー自身の向上心を上げるため、選抜個体に選ばれたセヤナーはワングレード上の優遇を受けれるようにしている。
優遇を受けてるセヤナーを見た一般セヤナーを、この選抜個体に選ばれるために自ら訓練を受けたいと思わるようにする為だ。
こうして訓練を受け、テストの基準にみたしたセヤナーはVIPルームへの入場券を手に入れる事ができる。こうして選ばれた選抜個体は、
抑制剤の摂取をやめ、繁殖用の個体としても利用する。

これにより我儘で言う事を聞かない、飼い主に反抗する、言いつけを守らない等、飼い主のストレスになるようなセヤナーが市場に出回りにくくする事ができる。
一般セヤナーは施設で自由に暮らし天寿を全うし、選抜個体はVIPルームで好待遇を受けながら、繁殖、教育、訓練が施される。
こうして育て上げられた選抜個体、または選抜個体から生まれた子セヤナーは保護団が提携するセヤナーショップに提供されたり、
各地域の自治体の元に送られる。

ちなみにこの施設の一般セヤナーを普通に買うこともできる。料金は選抜個体に比べて安めになっている。

この分裂抑制剤により、人間にとっても、セヤナーにとっても明るい未来がまっているだろう。
セヤナーと人間との溝を埋めることができ、再び共存できるかもしれない。
もしかしたら、第二のセヤナーブームが訪れるかもしれないと団体は予想している。
なおこの抑制剤は、団体と提携している企業の手により大量生産が進められている。